海外旅行保険で最も事故が多い補償項目は「治療・救援費用」(割合45.7%、前年比94.7%)で、腹痛・風邪などの疾病やケガによる治療費用、救急車などの交通費や医療通訳費、入院した際に家族が現地に駆けつける場合の渡航費用、日本や第三国までの医療搬送費用などを補償します。
次いで多いのが「携行品損害」(割合36.7%、前年比105.3%)であり、スーツケースやカメラなどの手荷物の盗難や破損の補償です。
3番目は「旅行事故緊急費用」(割合14.7%、前年比106.1%)であり、航空機の遅延や欠航、航空会社に預けた手荷物が現地に届かないなど、予期せぬ偶然な事故により負担を余儀なくされた費用(交通費、宿泊費、食事代など)をお支払いする特約です。
2012年度は台風・大雪・強風などの影響で航空便に影響が出たことから同費用の割合が増加しました。
上位3項目で、全体の97.1%に達しています。海外旅行保険の最も重要な役割が、旅先での病気やケガの治療費など身体に関わる補償であることは変わりませんが、手荷物の破損や航空機の遅延時など様々なトラブルに対し海外旅行保険が利用されていることがわかります。