海外旅行保険で最も事故が多い補償項目は「治療・救援費用」で、腹痛・風邪などの疾病やケガによる治療費用、救急車などの交通費や医療通訳費、入院した際に家族が現地に駆けつける場合の渡航費用、日本や第三国までの医療搬送費用などを補償します。
前年割合と比較し約18%増加、全体の約半数を占めています(全体に占める割合48.2%、前年比117.7%)。
次いで多いのが「携行品損害」(割合34.9%、前年比99.1%)であり、スーツケースやカメラなどの手荷物の盗難や破損の補償です。
3番目は「旅行事故緊急費用」(割合13.8%、前年比75.3%)であり、航空機の遅延や欠航、航空会社に預けた手荷物が現地に届かないなど、予期せぬ偶然な事故により負担を余儀なくされた費用(交通費、宿泊費、食事代など)をお支払いする特約です。
2010年度は、ヨーロッパの寒波などの大規模自然災害、バンコクやエジプトでのデモなどにより旅程の変更が多数発生し「旅行事故緊急費用」および「旅行変更費用(※)」の事故件数が増加し、各項目の割合に大きな変化がありましたが、2011年度は例年並みになっております。
- ※「旅行変更費用」とは、海外旅行を途中で取りやめ帰国した場合の交通費や、出国を取りやめた際にかかる取消料・違約料をお支払いする特約です。
上記3項目の合計が全体の96.9%に達しており、海外旅行保険の最も重要な役割が、旅先での病気やケガの治療費など身体に関わる補償であることは変わりませんが、手荷物の破損や航空機の遅延時など様々なトラブルに対し海外旅行保険が利用されていることがわかります。