3階建て狭小住宅に住んで後悔しない
ために知っておくべきポイント
駅や市街地に近いところにマイホームを購入する場合、経済的な面から狭小住宅の購入を選ばれる方も多いでしょう。
狭小住宅は、できるだけ狭い土地に家を建てるため、居住空間が狭くなってしまいます。しかし、条件の良い好立地に安い価格でマイホームが購入できるという魅力もあります。
そこで気になるのは狭小住宅の住み心地ではないでしょうか?
家の住み心地は、実際に住んだ人でなければわからない部分は多いもの。
狭小住宅を購入した後に後悔しないためにも、後悔しやすいポイントをあらかじめ確認しておきましょう。
狭小住宅特有のお悩み
狭小住宅とは一般的に「狭い土地に建てられた住宅のこと」です。地方と違って広い土地を確保しにくい都市部に多くみられる建物です。都市部では土地代が高くつき土地を購入する金額だけでも多くの費用がかかるため、面積が狭くても建てられる狭小住宅が普及しています。人気の高い土地でも安い価格で購入でき、土地の占有面積に応じて決められる固定資産税・都市計画税も安く抑えられます。
家を建てる土地の面積が狭いため、建物の高さを出して生活空間を確保します。そのため、奥行きがあって細長い間口の狭い3階建ての作りになることがあります。
人気の高いエリアに建てやすく価格もお手頃な狭小住宅ですが、気になるのはやはり住み心地。住宅購入は人生で大きな一大イベントのひとつです。
買った後に「失敗した」と思わないためにも、狭小住宅で後悔しやすいポイントをみていきましょう。
後悔しやすいポイント①階段移動
狭小住宅の多くが、
- 1階は玄関、洗面や浴室
- 2階はリビングダイニングやキッチン
- 3階は子供部屋や寝室などの個室
このような間取りになっているため、階段での移動が多くなります。
洗濯をするたびに1階から2階や3階のベランダまで持ち運びしなければいけないため、足腰が弱い人には特に辛く感じることも。狭小住宅を選ぶときは、水回りは2階以上にするなど、家事など生活のための動線設計を十分検討してから決めましょう。
後悔しやすいポイント②修繕工事が大変
狭小住宅は、隣の家との空間が狭いため、修繕工事が必要になった際に困るケースもあります。
長い間住んでいると、雨漏りや外壁のひび割れなどが起こる可能性があり、メンテナンスが必要になってきます。
しかし、狭小住宅は狭い敷地に複数の家を建てているため隣の家との距離が狭く、足場を組むのが難しい場合も多く修繕ができない可能性もあります。
また建物の高さが制限されている地域に建てられた狭小住宅の場合は、生活空間を広く確保するために床下を低くしているケースもあります。
床下の空間が狭く人が入れない場合も、修繕が困難になる可能性があります。
隣の家との間隔が、足場を組めるほどの広さがあるか?床下空間は修繕のために人が入れる空間があるか?を確認しておきましょう。
後悔しやすいポイント③収納が少ない
生活空間を広く確保するため、収納スペースが少なくなることも狭小住宅のデメリットのひとつです。
土地が狭い狭小住宅では使えるスペースも限られます。
収納スペースを考えず物が溢れた家の中は余計に狭く感じてしまい、スッキリと快適に過ごせません。
新築で建てる場合は、家の中でデッドスペースになりやすい階段下収納を活用するのがおすすめです。
必要ないものは捨てる・収納アイデアや収納計画を練るなど、小さくて狭い家ほど快適空間を作るための収納の工夫が必要です。
後悔しやすいポイント④日当たりが悪い
狭い敷地に複数の家を建てることが多い狭小住宅では、日当たりが悪くなることがあります。
とくに1階部分は周辺の建物に遮られて薄暗くなりがちに。おまけに風通しが悪く、ジメジメと湿っぽくなることもあります。隣接している建物の高さによっては、2階3階部分も太陽の光が当たらない可能性もあります。
快適に過ごすには、日当たりがどの程度あるかも重要です。家の配置や向いている方角、どのくらい日当たりが確保できそうか?周囲の建物や昼間の日当たり加減を事前に確認しておく必要があります。
これから新築で建てられる場合は、採光の工夫をしたり室内が明るくなる壁紙の工夫をしたりしましょう。
後悔しやすいポイント⑤隣の家との距離が近い
狭小住宅は、土地をギリギリまで活用して家を建てます。同じように狭い土地が集まったところに同じような住宅を建てるため、家と家の距離が近くなってしまいます。そのため、マンションやアパートなどの集合住宅と同じような、話し声や生活音などの騒音問題に悩まれるケースも少なくありません。
お隣さんと窓の位置が近いため、窓が開けづらいと気を使うこともあります。また住宅を建てる向きや位置によっては、道路との距離が近くなるケースも。
人間1人分も入れないほど狭いこともあるため、室外機の置き場所に困る可能性もあります。
隣の家と近いと心配なのが火災によるもらい火
デメリットに感じる部分も多い狭小住宅ですが、工夫次第で住み心地の良い住宅になります。
これから新築で建てる場合は、家事動線・収納スペース・採光など、デメリットになりやすいものは設計によって快適な住環境を作ることができます。
しかし、住宅を取り巻く周辺の外的環境は、自分達の手でコントロールできません。自分たちが気をつけていても、地震や火事、水害などの被害を受ける可能性があります。
特に住宅密集地に建つ狭小住宅で注意したいのは「火災」です。
隣家で火災が起こった場合、隣家との空間が狭い狭小住宅は燃え移りやすいといったリスクが伴います。隣家から火が燃え移り被害を受けた場合、隣家の所有者に損害賠償請求できると思うかもしれません。ところが、失火責任法により、重大な過失がない場合は、火元である隣家に損害賠償は原則として請求できません。
失火責任法が適用されるため、建物が被害を受けた場合は、自費で修繕費用や再建費用を準備する必要があります。もらい火により住宅が被害を受けた場合でも、住宅ローンの残高は減額などされず払い続けなければいけません。
修繕費用や再建費用に加え、住宅ローンの支払いもあるため家計は苦しくなります。
もしもの時のために火災保険で備える
狭小住宅に住むなら火災に気をつける必要があります。特に、隣家からもらい火のリスクがあることは頭に入れておきましょう。
火災の他にも、
- 住宅の位置が道路に面している場合は、自動車事故に巻き込まれる可能性がある
- 床の低い住宅の場合は、洪水による床上浸水の可能性がある
これら2つも、狭い土地に建てる狭小住宅ならではリスクです。
火災や自動車事故、床上浸水などのリスクに備えるためにも、「火災保険」に加入しておくのが望ましいです。
火災保険は、火災が起こった際の損害保険金だけでなく、自動車の飛び込みなど「物体飛来の補償」や床上浸水などの「水災の補償」も受けられます。
また火災は建物だけではなく、家財を焼失する可能性も考えられます。建物と合わせて、家財補償もついている火災保険を選びましょう。
住宅密集地ならではのトラブルにも備えられる「iehoいえほ」
狭小住宅が立ち並ぶ住宅街は、隣家との間隔が狭いためもらい火による火災のリスクがあります。また、都市部の狭い土地に建てるため道路との距離が近く車の往来が多いため、車の建物に突っ込んでくる事故に巻き込まれる危険も。
ジェイアイ傷害火災保険の「iehoいえほ」(正式名称:補償選択型住宅用火災保険)なら、火災だけでなく、車が住宅に衝突した場合の補償もセットすることができます(「物体の落下」の補償を選択した場合)。
その他にも、様々な補償を必要な分だけ自由に組み合わせたり、不要な補償を外したりできるため、ムダのない保険料をお支払いいただけます。
一般的な火災保険は築年数に関係なく一定額を支払いますが、ジェイアイ傷害火災保険の「iehoいえほ」は、新築・築浅ほど保険料が安くなっています。
住宅ローン契約時に金融機関から保険会社を紹介されるケースがありますが、必ずしも金融機関の紹介を受けた火災保険に加入する必要はありません。自分の希望する補償内容と金額に合った火災保険を選ぶのが、保険料を節約するコツです。
狭小住宅の購入を検討している方は、ぜひ「iehoいえほ」をご検討ください。