一戸建てにお住まいの方必見!火災保険の補償選び

新築・中古一戸建ての購入や注文住宅の建築、満期更新時期など、持家の火災保険を検討される頻度はあまりないので、「どのようなリスクに備えたらいいか?」「補償項目がカバーする範囲が分からない」など、悩まれる方も多いと思います。このような疑問を解消するため、一戸建てにおける火災保険の補償対象や必要性、補償選びのポイントを解説します。
目次
一戸建ての火災保険の基礎知識
火災保険の始期日はいつに設定する?
一戸建てを新規に所有される場合、新築建売・中古住宅を購入する場合、もしくは、新築住宅を建てる場合の2パターンに大きく分けられます。それぞれ売買契約や工事請負契約、引渡し等のイベントが多いことから、火災保険の保険開始日をいつに設定したらよいかお問合せいただくことが多くあります。
結論としては、下図の通り物件の「引渡し日」を保険の開始日と設定するのが最も安心です。
一戸建ての物件取得から入居までの流れ(一例)

理由は、不動産売買においても代金支払いと物件引渡しの同時履行によって所有権が買主(施主)に移転します。そのため、売買契約締結後も物件引渡し前に建物が火事・破損した場合は相手方(売主)の責任、引渡し後は実際に住み始めるまでに損害が発生した場合は買主(施主)の責任となるためです。引渡し日以降に発生した損害に対して、確実に保険金を受け取れるようにするためには、引渡し日を補償開始日とすることが合理的です。
保険の対象で建物に含まれるもの
火災保険における保険の対象は、「建物と家財の両方」「建物のみ」「家財のみ」の3パターンから選ぶことができます。「建物」という言葉から住宅そのものをイメージされるケースが多いと思いますが、火災保険における一戸建て住宅の場合は、門・塀・垣、物置・車庫等の付属建物が含まれているのが一般的です。(当社では、付属建物等損害補償特約が自動セットされます。)そのため、突風で物置やカーポートの屋根が破損して損害した場合にも、火災保険で建物を保険の対象に設定しておけば補償されます。
また、軒下・屋根・サイクルポートなどに保管してある自転車は、火災保険の家財に含まれます。このような場所に保管して被害を受けた場合は、家財として補償されます。(外出先での損害は補償対象外です。)
火災保険の加入義務はあるの?
加入義務はありません。ご自身で火災や自然災害等のリスクに備えて自由に加入することができます。
ただし、住宅ローンで住宅購入資金の融資を受ける場合は、銀行等の金融機関の借入条件として火災保険への加入が求められるケースが一般的です。この場合にも、金融機関等が勧める火災保険に加入する義務はなく、インターネットで探すことや保険代理店に相談して加入することも可能です。
一戸建てでの火災保険の必要性
失火責任法では、重大な過失がなければ、出火元は損害賠償の責任を負わないと定められています。つまり、ご自身が火元に十分気を付けて生活していても、近隣住宅で発生した火災が延焼して損害が発生した場合は、ご自身で加入している火災保険で補償することになります。逆に、ご自宅で発生した火災によって損害を与えてしまった場合にも「失火見舞費用保険金」が付帯されていれば被災世帯への見舞費用が保険金として支払われます。
補償の選び方
自然災害への備え
台風・竜巻・集中豪雨・洪水・土砂崩れ等の自然災害による被害を受けた場合、修繕費用に数百万円から数千万円が必要になります。そのため、住宅ローンの借り入れをされている場合は、お支払い中の住宅ローン返済に加えて、自然災害等による修繕費を捻出しなければならないため、生活再建に向けて大きな負担となります。一般的に木造一戸建てはマンションと比較して保険料が高くなるため、最小限の補償で保険料を安く抑えることもできますが、ハザードマップ等により事前に調べて比較検討したうえでお住まいの立地に適した補償内容で加入しましょう。
日常生活における事故への備え
火災保険は、主に火災や自然災害による建物・家財への損害をカバーする保険ですが、日常生活で起こりえる事故に対しても個人賠償責任補償特約を付帯することでカバーすることが可能です。ご本人やご家族が他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまい法律上の損害賠償責任を負った場合に補償されます。また、相手方との示談代行サービスも付いているため、当社が相手方や相手方の保険会社との交渉から解決までを行うため安心です。
補償内容を詳しく見る保険料を抑えるための工夫
保険料を抑えるためには、立地や建物構造に合わせて想定されるリスクに対して補償を絞り込むことが一つの方法ですが、それ以外にも以下2点を工夫すれば実現が可能です。どうしても補償を削れないという方は、保険料のお見積りの際にお試しください。
1.保険料の払込方法を「一括払」にする
火災保険の保険料の払込方法は、「月払」「年払」「一括払」の3パターンがあります。月払よりも年払、年払よりも一括払を選択する方が保険料を抑えることができます。
2.保険期間を長期間にする
保険期間は1年間から最長5年間まで選ぶことができますが、保険期間が長いほど割引が適用されるため保険料を抑えることができます。なお、当初5年間でご契約された場合でも、途中で解約される際に未経過分の保険料が戻ってきます。また、当社では、契約期間中の各種変更や解約等をご希望の場合は、電話やメール等によるお問合せは必要なく、マイページからのお手続きで完結します。
まとめ
一戸建ての火災保険を選びには、補償内容や保険期間、支払い方法、割引、地震保険の付帯有無などの多くの項目を比較検討する必要があります。当社では、個人情報の入力不要で、インターネット上でリアルタイムに保険料をお見積りいただけますので、保険の対象や補償項目の付け外しを行ってみて、お住まいに最適な保険プランを見つけてみてください。